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この演説が決定づけたジョン・F・ケネディの運命?- 不朽の名演説!




概要欄より転載:

ジョン・F・ケネディは1961年4月27日、ニューヨークで主要な新聞社に向かって、「ある大きな脅威」について途方もない演説をしました。安全保障の強化が必要だと発表されましたが、それを口実に公的検閲と機密保持を際限なく拡大するという深刻な危険」があるとケネディは語り、「それは世界中で反対に遭っている巨大な一枚岩の冷酷な陰謀のせいだ」と言ったのです。ケネディは米国民に警鐘を鳴らし、全てを包み隠さずに知らせるよう、新聞社に要求しました。皆さんはこの演説について大手の新聞で何か読んだことがあるかもしれませんが、演説そのものを聞いたことはないでしょう。この演説の内容は、1963年11月22日、ダラスでのケネディの命運を左右するほどの爆発力を秘めていました。ケネディの運命を決定づけたかもしれない演説をお聞きください。この演説は今でも不朽の爆発力を秘めています。

秘密という言葉は自由で開かれた社会では忌み嫌われます。私たちは国民として、秘密結社、秘密の誓い、秘密のプロトコルといったものに、本質的かつ歴史的に反対しています。私たちは遥か昔に心に決めました。核心を突く事実を過度にかつ不当に隠蔽することの危険性は、それを正当化するために持ち出される別の危険性を遥かに上回ると。今日でも、国家とともに我々の伝統が存続しないのであれば、国家の存続を保障してもほとんど無意味です。安全保障の強化が必要だと発表されましたが、それを口実に公的検閲と機密保持を際限なく拡大するという重大な危険があるのです。私は私の管理下でそれを認めるつもりはありません。私の政権のいかなる職員も、地位の高低、文民・軍人の違いを問わず、今夜ここに述べる私の言葉を口実にして、ニュースを検閲したり、反対意見を封じ込めたり、誤りを隠蔽したり、報道機関と国民が知るべき事実を隠してはなりません。しかし私は全国の出版社、編集者、報道関係者に、自らの基準を再検討し、わが国の危機の本質を認識するよう求めます。政府も、国民も、全てのビジネスマンも、労働者のリーダーも、そして全ての新聞社も、展望の変更、戦術の変更、使命の変更が求められています。何故なら巨大な一枚岩の冷酷な陰謀が世界中で我々を攻撃しているからです。この陰謀がその勢力範囲を拡大する手段は、侵略ではなく浸透工作、選挙ではなく破壊、自由な選択ではなく脅迫、昼の軍隊ではなく夜のゲリラといった秘密の手段です。それは一つのシステムであり、軍事・外交・諜報・経済・科学・政治活動を組み合わせた綿密かつ非常に効率的なメカニズムの構築に膨大な人的、物的資源を投入するシステムです。その準備工作は隠蔽され、公表されません。その間違いは隠蔽され、表沙汰になることはありません。反対者は沈黙させられ、無視されます。金の流れは疑問視されず、噂は印刷されず、秘密は暴かれません。それはどんな民主主義国家も決して望むことのない戦時下の規律をもって冷戦を遂行します。私はあなたの新聞社に政権への支持を求めてはいないが、米国民に情報を与え、警鐘を鳴らすという大いなる仕事にあなたの助けを求めています。市民が十分な情報を得さえすれば、市民は正しい反応と献身を示してくれると全幅の信頼を置いているからです。私は読者の間の論争を制止しないどころか、むしろそれを歓迎します。私の政権が過ちを犯すならば、率直にそれを認めようと思います。「過ちは、それを正すことを拒まない限り、間違いにはならない」という賢者の言葉があります。我々は自らの過ちに対して全責任を負うつもりです。我々が過ちを犯したときは皆さんがそれを指摘してくれると期待しています。議論や批判がなければ、行政も国も成功しないし、共和国も存続できません。だからこそ、アテネの法律家ソロンは、論争を避けることは市民にとって犯罪であると定めたのです。まただからこそ、新聞社は米国憲法修正第1条で守られているのです。米国で憲法で特別に保護を受ける唯一の事業です。それは娯楽を提供するためではなく、些事を大仰に報じたり感情を煽ったりするためではなく、ただ単に「大衆が求めるものを与える」ためではなく、情報を提供し、覚醒や反省を促し、我々の危険とチャンスを明示し、我々の危機と選択を指し示し、世論を導き、育て、教育し、時には怒りを覚えさせるためです。つまり、国際的なニュースの報道と分析を強化することです。それは遠く離れた外国のことではなく、身近な地域のことだからです。つまり、ニュースをより良く伝えるだけでなく、ニュースの理解を深めることにもっと注意を払う必要があるのです。そして最後に、政府はあらゆるレベルにおいて、国家安全保障の狭い範囲にとどまらず、可能な限りの情報を提供する義務を果たさなければなりません。・・・だから我々は新聞社、すなわち人間の行いの記録し、良心の保持し、ニュースの伝達する新聞社に協力を求めます。あなた方の協力によって人間が本来の自由と独立を手にすることができると確信しています。


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